数少ない『誰も』

先月の記事で時間もそれなりに経っているけど頭の中になんとなく残っていたので。
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2014/01/post-b32b.html
弁当翁がまた広く届く声でほんの一部の人に向けての発言を一部の人だよと明言せずに書いた記事を読んで。

歴史は繰り返すの例に出された全共闘だの学生運動だのの人たちが既にマイノリティですよ。以下PDF。
http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/10776/1/ronso1170201170.pdf
大学にいける人間が15%程度で更に熱を持ってそれなりにやっていた人が多めに見積もって20%程度つまるところ全体で3%程度。
セクシャルマイノリティとそう変わらない感じの割合。

で、話が現代に戻ると大学進学率は半分程度。
高校進学率が九割以上だから大体半分に少し満たない位は大学へ進学できている計算。
その五割弱の学生の中で『外見的な象徴的な』物としてスーツを扱っている人間がどれだけいるんだろう。

私自身今の若者でもないし学歴も無いから本当の所は分らないけれども、
正直な話ホワイトカラーの作業着としてきている奴らが大半なんじゃなかろうか。
黒服を選ぶのが冠婚葬祭でも使えるからって所から特に。
今の大学初任給が大体20万円前後で、この前冠婚葬祭用に値段を見てきたブラックスーツが2万円前後で売っていた。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/12/01.html

一着で見込み月収の1割がすっ飛ぶのに普段使わないのならもう1割すっ飛ばすよりもまとめられるならまとめてしまいたいし春夏秋冬で最低でも2着必要だし変えのスーツも考えなきゃ出し。
やり過ごすも糞もそこで失敗すれば更に見込み収入は減るし『やり過ごす』事が出来たならなるべくコストパフォーマンスは良くしたいし。

要するに仕事道具で作業着で。
自動車整備士が着るツナギや交通整理する人が着る制服と反射ベストと同じ扱い。
半分以下の学歴だと成人式で買ったスーツ以外もって無くてもおかしくないし。
ブルーカラーなんて基本冠婚葬祭用のブラックスーツ一着ってのも珍しくない。

ここまで書いて我ながら弁当翁の本筋と違うことを出汁によくもまぁ気持ち悪くだらだらと書いていると思うけど、

半分より上の『誰も』が着るスーツを着て『やり過ごす』事が出来る能力を持つ『誰も』がぶつかる悩みを3%程度の人達と対比して語られてもなぁ。