終わる匂い

webサービスにしろムーブメントにしろそれが終わる時特有の匂いがする。
新しい技術によって代替されたり駆逐されたりしてメインから外れていくあの匂いだ。
今までの成長が止まり若々しさが消え青春が終わる時のようなあの匂いだ。
私が生まれる前から何度もあったようなそれはやっぱり今もそこにある。
国内において例を挙げるのならば
MDの登場によって音楽テープが駆逐され、CDによってレコード盤が駆逐されDQFFによってサターンの命運が決まりドリームキャストは姿を見たときからそれは無いな感が漂いテキスト系サイトはブログに代替されフラッシュムーブメントは動画サイトに場を移しブーン系小説はやる夫ストーリーに飲み込まれブラウン管はお茶の間から消えコンピューターが普及しきった今のあの匂いだ。
新たな技術だったりそれ自体が迷走していたりしてなにか飽きたような少しつまらなくなったような重くなったようなそんな気分につかるとその匂いがたちこめてくる。
成長を止めてそれ自体はそれでも残り続ける事もある。
それでもそれ以上にはなれず、たぶんそのままなんだろう。
いまさっき漂ってきた匂いは新しい何かが芽吹く前触れなんだろうか。
それともただ終わるだけの匂いだったんだろうか。