ジョブス逝く

今月5日だったそうだ。
私がアップルの製品を買ったのは中学生の頃最初に買ったPC一台きりだった。
win95が出来る前でそもそもそれが何かも分からず購入した。
結果ほとんど使い方も解らず部屋の置物となっていた。その後はマイクロソフトのみだ。MSDOS、win3.1、その後もずっと。自分で買った物もそうでない物もあったが備品としては高すぎるし自分で買うにしてもマックは何か割高な感じがして受け付けなかった。
ジョブスが復帰後手がけたimacを見てこれは凄いと思った。グレーだった世界に宝石みたいなキャンディーを放り込まれたような気分だった。結果それは大ヒットし追随した他社はなにから何までimacそっくりにクリアボディの皮をかぶせた。それこそ情報機器以外にも。懐かしくなって少し調べてみたら掃除機なんてもの出ていた。
ipodも大ヒットした。
何か引っかかる物もあったがまぁ凄いと思った。胡散臭いようにみられていたMP3をお洒落感で被って押し通した感じだった。それまでシリコンオーディオやMP3プレーヤーといえば台湾や韓国や中国なんかの思い切り怪しい会社がこっそり出していた機械だった。三才ブックスがMP3を読み込めるCDプレーヤーを取り上げていた辺りだ。ああ、世の人間はお洒落である程度押し通せるのだなと思った。対抗する日本メーカーはちらほらと駄目だった。特にソニーが駄目だった。独自の設計独自のメモリーカード。説明を聞くだけでうんざりしそうだった。
ipodが動画を観れるようになった。
なんか駄目だなと思った。弟と『ゲームの出来ないゲーム機か電話の出来ない携帯電話』などと言い合った。とはいえ当時は携帯電話の使い勝手もそこまでではないしあれば便利なんじゃないの程度には思った。
ipodtouchもでた。
そこそこヒットしたらしいが興味も無かった。後になって考えればこの辺りの競合を日本メーカーは出すべきなんだろうか。
アイフォーンが日本上陸した。上に下にの大騒ぎだった。
賢さの総量を感じたし、きに食わなかった。ジョブスが言った電話が使えないならお洒落なゴミだって言葉はアイフォンが二重の意味でゴミである事を確認させた。機械自体に電波が入りづらくバグがありサポートが横柄で糞でキャリアの電波の悪さは伝統だった。
ジョブスはヒーローで大役者で彼の健康問題で株価が上がり下がりして天才の範疇だった。
彼亡き後アップルに同程度のカリスマが生まれるとは限らないけど世界のどこかには生まれるんだろうな。
その時自分がどきどきできるかわからないけれど。