私は魔境に生きた―終戦も知らずニューギニアの山奥で原始生活十年


とにかく面白い。ノンフィクションなのだがただただ苦難な戦況を語る前半。立て籠もる事を決意してからは畑を開き食料の時給を試みる中盤。簡単な鍛冶屋仕事が出来るようになると現地住民との交易にも似たような事を始め生活もだいぶ落ち着いてくるも発見される不安が増大するがこの生活をこの生活を終わらせたくもある葛藤。日本に帰国した後のことも知りたくはあったがそれえも十分なボリュームと読み応え。実はこれ図書館で借りて読んだ本なのだが古い本故か少し痛んでいたがそれも忘れるくらいに一気に読んでしまった。