六月アジサイの季節

しとしとと雨の降る中自分は以下にして飯を食うかを考える。周りをぐるりと見渡して他人様に胸を晴れるほどの体力知力時の運を持ち合わせてないことに気付けばじゃあ自分は凡夫なのかと自身に問えばそれ以下と答えるほか無いが故、隙を見てひとかけら食い扶持があればそこに噛み付くより他無い虫か鼠のようなものであると思うのですよこの野郎。ならばその貧相な体躯をねじ込む隙間はどこにあるかと周りを見渡せば隙間自体はいろいろあれど底にたどり着くまでに難ありやその奥に捕食者ありやでさあ大変。あっちへうろうろこっちへうろうろ捕食者に見つからないように巨躯踏み潰されないようにうっかり火の海に落ちてしまわないように何とかかんとかどうにかこうにかちょろちょろぬるりと現在現時点まで生き延びてきたわけですがこれからも何がしかかじらねばどうにもならない。運良く雨風をしのげる場所に居るわけで木のうろにうぞうぞとうごめく事も無く必要も無く何とかなっております。さて何をかじろうか。