新しいものが怖い

新しいものが怖い。何もかもが怖いし、
何が怖いかもわからないし
何が怖いかわからないのが怖い。
たいして意味もない事を始めようとするだけで眩暈がするし、
やらなきゃいけないことを始めようとするだけで吐き気がする。
焦燥感がないわけではないし実際に感じはするけれど
それ以上にぶよぶよとした低反発枕の道路を歩いているような恐怖感が
足を踏みとどまらせる。
平衡感覚がずれたような
白はんぺんを丼一杯食わされているような、
訳の解らない恐怖感に包まれる。
やってしまえばどうってことないだろう?
終わってしまえばどうって事はなかったろう?
悩むだけ無駄だし足踏みする必要もないさ。
解ってる。解ってるつもりなんだ。
けれど何で課は知らないけれど始めてのことが、
新しいことが、ちょっとしたことが怖くなるんだ。
時には急に時にはじわじわと。
マシュマロをまぶたの上から押し付けられているような、
スキャットマン・ジョンを聞いていたら急にジャニーズが聞こえてくるような。
何が怖いか解らないし何で怖いかも解らないけど怖い。