3時間でわかる漁業権

3時間でわかる漁業権

3時間でわかる漁業権

著者みたいな高学歴の頭のよいお方なら3時間でわかるかもしれないが私みたいな奴ではきついなぁ。
それはともかく漁業権とは何かをなんとなく想像できるようにするための本。
我が国における漁業権の始まりはどういったものかとか法律がこういった理由でこういった風に変わっていったとか、だからこんな感じなんだよというのを教えてくれる。
割り切り方もしっかりしていて書いてない部分はほかの本や各ウィキでも読めばいいんじゃないのと後文で書かれている辺りさっぱりしている。

新特産シリーズマツタケ

マツタケ―果樹園感覚で殖やす育てる (新特産シリーズ)

マツタケ―果樹園感覚で殖やす育てる (新特産シリーズ)

マツタケを林ごと育てようという内容。
20年前の本ではあるが内容はためになると思う。
何しろ育てるスパンが10年20年を目安にしてあるのだ。
マツタケ菌の特性、松の特性、東西日本の気候による差など
マツタケを如何に育てるかを書いた一冊。

記事に対しての疑問と矛盾への指摘

http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20170401
自分の主張を述べる為に無理のある理屈をねじ込むのはいかがなものか。

ちょっと地域の例を挙げましょう。私の住む地域にはかつて静岡鉄道「駿遠線」という「日本最長の軽便鉄道」がありました。東海道線藤枝駅」と隣り合う「藤枝駅」から「袋井駅」まで相良・御前崎方面を経由する総延長64.6?kmの軽便鉄道。収益をあげる事が難しく、路線の短縮化などで少しずつ短くはなり、最後は1970年に廃線となりました。現在でも残っていれば、地域の路面電車となりえたでしょう。
静岡鉄道駿遠線
http://qq1q.biz/AHG3

しかし、モータリゼーションの進展によって廃線に追いこまれたのです。その際に、代替交通手段としてバス路線が作られましたが、そのバス路線も自動車によって苦戦を強いられています。ちなみに、かつての路線跡近くの国道150号線大井川橋は朝夕慢性的な渋滞が起こり、静岡県はその上流下流に渋滞緩和のための橋を造っています。
地方行政は「駿遠線」を支援するのではなく、自動車交通を拡大しようとしたわけです。
「公共交通機関が整備されていない」ですって?どのツラ下げてそんな台詞を吐くんでしょうね。
各地の路面電車(昨今は復権著しいが)が“渋滞を招く”として廃線になったケースは多かったはずです。クルマを優先して、公共交通機関を無くしたのです。

地域の例として挙げられているこれだが事実が前後してたり。
150号の大井川橋って富士見橋の事だろうとは思う。
大井川に掛かってる橋は沢山あるし大井川橋って名称も沢山あるから通じづらいね。
上流下流の橋ってのの下流橋は条件から太平橋であると予測する。
そうすると時系列的におかしな事がわかる。
駿遠線が廃線になったのが1970年。
静岡鉄道駿遠線
太平橋が出来た(コンクリート化)したのが1988年。
http://yoshiyoshida.webcrow.jp/meisho-taiheibashi.html
さらに言うと路線の縮小が始まったのが1964年で貨物の取り扱いをやめたのが1959年。
路線が衰退したのが先で橋は後なのだ。

しかもこれ富士見橋や太平橋と路線の問題を絡める事がそもそも無理筋で路線の衰退は確かにモータリゼーションもあるだろうけど、沿線人口の少なさが原因。
路線がなくなって困る事になる相良あたりのバスが苦戦してるってそりゃそもそもの客が少ないのだもの。
渋滞の原因の交通量もある程度の都市間のものだし路線が現在に通用するかといわれたらどうなんだろうねぇと疑問に思う。

で、この人、道路行政に文句があるみたいで以前にも
http://d.hatena.ne.jp/Dr-Seton/20091016/1255699254
こういう記事を書いてらっしゃる。
でそれに対する私の反論が
http://d.hatena.ne.jp/kurosiosadakiti/20161206#1481014869

「公共交通機関が整備されていない」ですって?どのツラ下げてそんな台詞を吐くんでしょうね。

駿遠線の区間で言えば脚注でこの人が書いている

もちろん、山村などでの自動車利用を止めさせるという話ではないことは言うまでもない。そうした地域で自動車を利用するのは合理性がある。私が問題視するのは、都市構造を破壊して郊外化させることと、それに合わせた自動車利用であり居住者数が全然違う

山村などの人たちのツラなんじゃないですかね。

キノコの営利栽培

きのことは何かから始まりざっくりと栽培方法についての解説。
営利栽培と銘打ってはいるが身近な道具での再現方法を載せてみたり道具を用いない水分の計量方法だったりと、どちらかというとDIY的な栽培方法の指南書に近いんじゃなかろうか。
原木栽培と菌床栽培両方を取り扱いしいたけやエリンギを初めとするメジャーきのこに留まらずあまり耳にしないきのこの特徴と栽培方法そして栽培の注意点、種菌の作り方まで書いてあるのでなかなか楽しい。

イセエビをつくる

イセエビは喧嘩をするのだ

イセエビをつくる (ベルソーブックス)

イセエビをつくる (ベルソーブックス)

イセエビの研究家の書いた自身と界隈の研究の流れを追った本。
イセエビとはどういった生き物で研究の何が難しくてどうやってそれを乗り越えたのかそして現状どういったことが起きているのかなどがよく書かれていて面白い。
何年か前の本なので現在はもっと研究が進んでいるかもしれないがそれでもこれまでの道のりを学ぶには良い一冊。

富士山のマツタケ

出版年が1997年。うわ、20年前の本だ。
アカマツ以外からもマツタケが採れるのかと驚いた。
亜高山地帯の植生ならば一般的に知られていなくてもおかしくないな。
厚くもなく写真多目でざっくりとマツタケと山を中心にしたお話を
まとめた本。

ワサビのすべて

読もうと思っていた本が図書館になかったのでとりあえず借りてみた本。
ワサビの歴史、生産、流通、薬効などが満遍なく書かれている。
十年以上前の本なので古いかもしれないがそれでもよくまとまっている。

ワサビのすべて―日本古来の香辛料を科学する

ワサビのすべて―日本古来の香辛料を科学する