スリランカにハイブリット車が増える理由

こんな記事を読んで。
http://wind.ap.teacup.com/sinhalaworld/238.html

いったいどういう事なのかなと関税周りを調べいたら「パーミット」という存在にあたった。

スリランカ視察レポート>
中古車ビジネスに影響を与える“パーミット”という存在
http://u-car-guide.com/articles/news/export-and-import/2014/sri-lanka_20140116/

「期限及び条件付輸入免税許可証」といった感じの物だと思う。
これによって中古車を買うより新車や新古車を買ったほうが安いという逆転現象が起きた訳だ。
更にハイブリット車は税制面で優遇されるのでスリランカに増えていったと。

最良といえるかどうかは別としてこれはなかなか上手いやり口で、政府関係者が胸を張って誇るのも解る。
余りにも旧型の中古車による環境破壊等の問題はスリランカに限った話ではなく特に大量の車が持ち込まれた場合に発生する。

http://let-us-know-africa.blogspot.jp/2010/02/blog-post_28.html
ちと古い情報だが引用

参考2:会宝お客様通信(2009/3/1) [7]

ケニア当局は1月に中古部品の輸入禁止を発表しました。即日実施としたのですが、その影響の大きさからか、暫定的に延長となっています。私は絶好の機会と考え、「なぜ、輸入禁止の措置を取るのか」と、聞きました。「ケニアには現在、毎月約25億円の新品・中古部品が輸入されている。中古部品の中にはゴミと思われるようなものも多々混じっている。先進国の不用品の捨て場所になっているのではないか」との答え。
アフリカに自動車リサイクル工場を作ろう、静脈産業はそこまでしてはじめて産業としての地位を確立する、というのが私の持論、直ちにそのことを訴えました。「その考えは納得できる、すぐにでもプランを持ってきて欲しい」と驚くような返答を得ました。

スリランカの施策の何が上手いかって、新しい物を買うことに対するインセンティブになり得てそれが旧式車を抑制することにも繋がるという事だ。
確かにケニアの活動はよい事例だとは思うが経済環境その他違う部分があるだろうし、尚且つリサイクル工場なり対処する施設なりを建てるなら資金も時間も掛かる。
パーミット制度ならば需要の推移を見ながら他の施策と併用することも可能だろう。

なかなかの妙手であると思う。